無駄を省かない自由な家づくり
「家」が「人」の性格を変える。
家は既製品ではなく、本来は自由な発想のもと個々の要望に応じて設計できるもの。しかしながら家が売れていた時代に効率を求め同じものを建て続けてきたことで自由度のない家づくりのイメージが先行してしまい、自分の好きな家を建てれないと思っている人も少なくありません。
『家に自分の生活を合わせている人が多すぎる。』と語る佐野社長。私もその通りだと思った。ハウスメーカーが建てる家はまるで既製品のように間取りが決まっている。ハコが決まってしまうとその中での生活はそのハコに合わせて繰り返される。少し窮屈だなと思いながらも何気なく毎日を過ごしてしまう。でも気づかない。人間は不思議なもので一度買ったものに満足している理由を探し続けて自分を納得させてしまうのだ。
十人十色人それぞれの人生があり、育ってきた環境も違う夫婦が一緒になって家を建てる。佐野社長曰く『僕たちは最初から家の話はしない。雑談ばかり(笑)雑談の中から夫婦の記憶をたどっていくと、記憶の奥底に眠っているルーツを見つけることが出来るのです。ゆっくりと時間を掛けてお話しをお伺いして、コンセプトを決めてプラン作りに入ります。出てきたファーストプランはみなさん「自分たちらしい!」と感じて頂いています。』
そして、『自分たちらしい』家に住むと性格まで変わるのだそう。住まいというのはそれだけ人生に対しての影響力があることの現れだと思う。
だから、セレクト工房は無駄を省かない家づくりを掲げている。家を建てることがゴールではなく、その先の10年20年続く生活の充実がゴールだと考えているからだ。
家を建てるスタンスが共感を呼ぶ
プランナーの猪原氏のお話しがとても興味深い。
猪原氏はもともと大手自動車メーカーで自動車のデザインなどを担当していたデザイナーだった。セレクト工房で家を建てたお客様でもあった。セレクト工房の家づくりに魅せられて前職を辞めて入社をしたそう。
京都出身の猪原はこのサイトにも掲載されている京町屋のコンセプトを取り込んだ家を建てた。幼少期の記憶をたどり社長の佐野と長い時間を掛けて話を重ねてできた家。そして崖地という制約のある土地をも楽しむことのできる家づくりに感銘を受け入社をした。
そして猪原の家を訪れた友人が、セレクト工房で家を建てた。びっくりしたのはその友人は大手ハウスメーカーですでに家を建てていたのだそう。猪原の家を見た友人はハウスメーカーでは考えられなかった自由な家を見て、そしてそこで生活する猪原家を見て人生2棟目の家を建てることを決意した。
セレクト工房では、お客様が建てた家を内覧できる。建てた人も喜んで協力してくれるそうだ。自分たちの暮らし方に満足するだけでは飽き足らず、この感動を伝えたいと思っている。セレクト工房の家づくりは顧客を魅了し、そして共感が広がっていくのだ。
常識に捉われない家づくり
社長の佐野はもともとスポーツインストラクターの学校を卒業し、昼は外資系企業と建築業、夜は介護の仕事を掛け持ちしていたバイタリティーあふれる人間だ。40代でありながら少年のような心を持ち続けている感じが素敵な社長である。
業界を変えるのは常に異業種からの参入者。いわゆるイノベーターと呼んでいるが、佐野はまさに住宅業界の常識は持ち合わせていないイノベーターである。
先に紹介した猪原も同じく、異業種である自動車メーカーから入社している。住宅業界しか知らないとその業界の常識に捉われがちになるが、この2人にはそれはない。常に常識に捉われず顧客に寄り添って家づくりをしているのだ。
そしてそれを支えるのは建築士で設計を担当する久米。彼女は住宅設計一筋の人間。いわば建築の常識人である。この3人の話を聞きながら絶妙なバランスを感じることが出来た。
非常識と常識をバランスをとりながら新しい住まいを提供し続けているのである。
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