窓に映る動く風景画

新築

幹工務店

スライドの1枚～4枚を見てほしい。特に窓に注目してください。窓枠が額縁でガラスに映る景色は、まさに風景画のようだ。風で揺れる木々、走り回る子供たち、雨、雪など日々変化している景色を窓越しで「動く風景画」のように優雅に楽しめる。とても素敵なテクニックだ。春夏秋冬を窓をとおして室内に取り込み家と外を一体的に捉えた設計だ。とても心地よい暮らしを送れるだろう。

シンプルでモダンなデザインの中に凛としたかっこよさをプラスした住宅だ。ゆっくりとした時間が流れる極上空間だ。

土間の"ON"と"OFF"で異なる空間を作り出す

"ON""OFF"で雰囲気の違うイメージを持つエントランスだ。
"OFF"は、横長の窓から射し込む光が壁にライン上の模様を描く。時間ごとに変わる自然光の変化を楽しめる。"ON"は、玄関の蹴上がりが浮かび上がっているような演出で足元に視線を取られる。土間に反射する黄色い光がとてもインパクトがある。
2面性のある土間エントランスは、目で見て楽しみ、時間の変化を光によって見事に表現している。

壁で仕切る"ON""OFF"

BAR風カウンターの間接照明であえて足元を照らすことで、下から上へグラデーション効果の光演出を表現しているようだ。BARカウンターとキッチンに段差をつけることで互いの目線を同じにしてキッチンとカウンターでコミュニケーションを楽しむ。まるで、お店にいるみたい。毎日、家でのコース料理がたのしめそうですね。壁の向こう側は、DENのような書斎スペース。お仕事したり、お勉強をしたり・・・。"ON""OFF"が隣合わせで視界はしかっり分けて、動線をスムーズに。

なんともステキなアングル

天井から床まで最大限の高さとワイドもある大きな開口から段差の部分に腰を掛けのんびり。そんな光景が浮かびます。デッキは、壁に囲まれているのでプライベートが保たれていてリラックスできるでしょう。また、デッキの奥に壁の上部をくりぬいた向こう側に林なのか森なのか木々が並んでいます。L字の黒い壁がと白い天井のコントラストの中に背景が浮かび上がってきます。

土間から路地につながる道

ガラス越しでみる路地がこんなにステキに見えるなんてびっくりです。このベストな窓の配置によって、手前に石段とずーっと奥まで続く路地が右上に抜けていく構図がいいですね。まさに大きな絵画が床に立て掛けてあるように見えます。

住宅を設計する上で動線や採光など重要な部分以上に、間接照明から放たれる光の演出や窓から見える景色を風景画のように見せる演出から生まれる新しい"視界"をプラスするこで新たな住宅プランニングに出会えた気がします。