レトロモダンの赤レンガでアロマエッセンスの製造中。
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賃貸マンション所有者には頭が痛い問題、老朽化と空室。築40年を越えたマンションは競争力を失い、空室が増えるだけでなく維持管理コストも上がる。ここのオーナー様も一度はつぶしてしまおうと考えていたそうだ。
そもそもリノベーションという言葉自体知らなかった状況で、古い建物でも使える部分を残しながら再生できることなんて考えてもいなかった。そこにリ・レーションからリノベーションの提案を受け、静岡県初のフルリノベーションということで不安もありましたが、最後はオーナー様から「全部任せるから。」と。
設計・監理は日本有数の建築家、竹原義二氏を迎え、静岡県初の1棟丸ごとフルリノベーションがスタートしたのです。
建築は何も無い場所から立ち上がる。場の脈略を読み解き、場の力として再現する。時代と共に希薄になる場の力・平面・空間・寸法・素材・構造・技術・家族・都市・そして人、これらを再考し、練り上げ、構築する。中略 これは建築家・竹原義二氏の言葉です。竹原氏は日本の建築に伝統的に受け継がれてきた空間の成り立ちを再解釈し、現代建築に取り入れてきた数少ない建築家の一人です。これまでに150を超える建築作品を生み出し、幾度となく建築の賞を受賞されてきた建築家なのです。
この建物は築40年を越える2DKでした。そして2009年に静岡県下初の賃貸フルリノベーションとして再生されました。そして設計・監理は無有建築工房の竹原義二氏。
日本の住まいの出入口には、その成り立ちによって大きく2つの考え方があったそうです。一つは玄関。これは武家の時代になって生まれた格式高い出入口。そしてもう一つはさらに古くからある農家の住居形態を受け継ぐ土間という出入口である。土間は人だけでなく、場合によっては家畜を入れたり、農作業の道具をしまっておくスペースとして活用されていた、外と中の中間的な場所である。
このリノベーションでは土間を現代風にとらえている。1階の部屋は床下のスペースを土間としている。こうすることでフローリング部分との高低差が生まれる。天井までの高さも生まれ、フラットなワンフロアの空間と比べて躍動感が生まれる。
掃き出し窓は最大サイズのサッシに変えられて天井高に加えて外とのつながりを持たせることで42㎡とは思えない空間に感じることが出来るのだ。
2階の部屋は、土間とリビングを障子状の間仕切りで仕切っている。間仕切りの上は30cmほどの空間があります。このスペースは光や風を通す役割をする。いわゆる「欄間」に近い存在だ。現代の賃貸住宅は西洋風の建て方を模して造り続けてきたため部屋と部屋を壁で仕切ってしまうが、古来の日本家屋は障子や欄間などで空間のつながりを微妙に持たせることを大切にしている。また、部屋を多目的に使う風習がある。障子を取り外して大きく使ったり、反対に障子を取り付けて来客の部屋に使ったり、小さいスペースを有効活用することを念頭に置いてきたのだ。
このリノベーションでもその精神を現代風に表現しているのだ。
さて、今回は賃貸マンションのリノベーションゆえに、継続して入居者に支持されているかどうかが最大の関心ごとである。
結論から言えば6年経った今でも高い人気を得ているのだ。立地は決して便利な場所には無い。しかしながら、浜松市内どこを探しても同じようなデザインのマンションは出てこない。だから立地が希望と外れたとしてもここに住む方もいらっしゃるそうだ。また、ソフト面でもペット可能としたところ、事務所利用可能としていることも大きい。築47年の賃貸物件がこうして再生し、人々に愛される場所になっていて、これからも継続していくのであろう。
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