ギター弾きの家

新築

TONOKEN

お客様からの要望は、とにかく変わった家を建てたい。この一言から始まりました。

そして一枚の写真を渡されました。それは家の中に橋が架かった家の写真。

吹き抜けの空間に架かる、部屋と部屋をつなぐ渡り廊下のような橋。この橋からアイデアを膨らませていきました。

そして、ご主人の趣味はギターを弾くこと。誰にも邪魔されず、誰にも迷惑を掛けず、ギターが弾ける空間が欲しい。

そして出来上がったプランは２階建だけど5階層のスキップフロアの吹き抜け空間。渡り廊下が吹き抜けを挟んだ左右の部屋をつなぐ空間でした。

ギターが気兼ねなく弾ける半地下の防音室空間を作り、スキップフロア構造を活用し、積み上げていく不思議な空間をご覧ください。

音楽スタジオ兼ホームシアタールーム！

半地下空間に設けられた防音室はご主人の趣味のスペース。それだけではなく、スクリーンを設置することでホームシアターとしても利用できるようにしているため、ご家族の憩いの場にもなっています。

学校の音楽室や放送室に使われている直径7mmの穴がいくつも空いた防音パネルを使用することで、遮音性と音の共鳴を極力抑えています。誰にも気遣いせずに、最高の音質空間を実現しています。

吹き抜け空間には2階の寝室をつなぐ渡り廊下のある5階層のスキップフロア。

リビングの天井と壁はシナべニアの目透かし張りを採用し、高級感があり、モダンで統一感のある空間にしました。

2階の部屋をつなぐ渡り廊下が１階のリビングから見ても一つのオブジェとなり、一言でいえばかっこいい空間です。

窓からの自然光が部屋全体に行き渡るような設計にしているため本当に明るい空間です。

部屋全体を見渡せるキッチン。

キッチンはW2400のシステムキッチンを設置。シナべニアの天井にダウンライトですっきりモダンな仕上げています。

このキッチンからリビングダイニングを見渡せて、更に吹き抜けの空間で上階の様子まで感じることができます。

コンクリート柄のクロスを使用することでコストも抑えながらモダンなデザインに仕上げています。

余裕を持った玄関スペース

このシューズボックスの裏側は自転車を停めるスペースになっているのです。大切な自転車は室内に保管出来るので安心。
大容量のシューズボックスは家族が増えても十分に対応できる大きさ。壁の白とシューズボックスの黒のコントラストがかっこいいですね。

重厚そうな白いドアが見えると思いますが、こちらから防音室に入室できるようになっています。

吹き抜け上にあるロフトスペース。

2階部分から渡り廊下を抜けると、7.8帖の寝室。そして吹き抜けの空間を活用し小さいながらもロフト空間をつくることでスペースを確保しています。

2階建だけど５階層だと天井高が低いのではと思われるかもしれませんが、最低でも2.4ｍを確保しているそうです。

図面だけではどのような構造をしているのか分かりにくかったので、模型を見せてもらいました。このアイデアは発明ものです。空間の魔術師と言ってもいいかもしれませんね。