パリのアパルトマン
フランスパリの共同住宅(日本でいうとマンションにあたるもの)アパルトマン。築100年を超える住宅が今も当たり前のように活用されています。欧州では古いものほど価値が高いとされる傾向が強く、建物も同様に考えられているからです。
あるフランス人に家のことを相談したところ、彼はこういいました。「なぜ新しい建物を買うのか?だっていつ傾くかもわからないじゃないか。」日本では新しいものは安心安全と考えがちですが、欧米では歴史ある建物の方が、安全と考えられているようです。何十年何百年とその場所に建ちづづけていることが天災を逃れた安全な場所であると考えるからです。
さて、こちらのお部屋はそのパリのアパルトマンにちなんでリノベーションしています。美しい白い建具や、アーチ状のパントリー入り口などアパルトマンを彷彿させるデザインがステキですね。
部屋の中にある窓
全体的に白い空間にある小窓。部屋の中にパリの街並みを持ってきたかのようなデザインが気に入りました。この窓は寝室にあたる部分の壁につけられたものです。日本のマンションは壁で仕切りプライベート空間を確保しながらも、なにか閉塞感がある造りとなってしまいがちです。こうすることでデザイン的にも統一感を持たせながらも、部屋と部屋のつながりを持たせてコミュニティーフラットな空間が出来上がるのです。
もともとキッチンスペースだった場所をパントリーとしてキッチンの続きに造作のダイニングテーブルを用意しています。デザイン性も機能性も兼ねた美しい空間作りが出来るのはリノベーションの魅力です。
ダイニングテーブルの向こう側には白い建具が。モールディングでデコレーションされた建具は美しく、高級感もあり、とても絵になります。
アーチ状に仕切られたパントリー
パリの裏路地を歩いて見つけたかわいらしい雑貨屋さん、ではありません。ここはパントリーです。白い壁をアーチ状に切り抜き、その奥には古材風に塗装された棚が並びます。単なるパントリーであれば食品をしまっておくだけのスペースになってしまいますが、パリの街並みを切り抜いたような美しいパントリーが毎日の料理を楽しくしてくれそう。ですね。
変形的なリビングも調度品で絵になる空間に
リビングには小さいながらも機能的な収納が付いています。そうすることによって窓側にちょっとしたデッドスペースが出来てしまいました。このお部屋はこのスペースに家具を置き、ディスプレイスペースにすることで活用しています。この余白がステキです。なんでもきっちりと収まり良く作ろうと思うと窮屈な空間に感じられてしまいますが、ちょっとした余白を持たすことで、住人のアイデアと融合し、余白を楽しむ生活ができるのでしょう。
施工データ
- 参考価格
- 620万円
- 改修面積
- 52.38㎡
- 家全体の敷地面積
- 52.38㎡
- 設計者名
- リノベ不動産
- 施工社名
- リノベ不動産
- 施工期間
- 2.5か月
- 建築 STYLE
- フレンチ
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- キッチン
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