Vol.1収納スペースを考える前に
2017/04/01 建築家
収納に関係する事は、雑誌や本でたくさん取り上げられています。インスタやFBでも参考になる収納アイディアやアイテムの情報をGETできます。たくさんある情報の中、”自分の暮らし方にあった収納”をとりいれなければなりません。まず、ライフスタイルが違えば、子供から大人までライフステージも違います。また、簡単にモノを購入し手に入れることが可能な時代です。モノを”増やすこと”と”減らすこと”のバランスを保つ工夫も収納を考える上でとても大事な要素です。さて、収納について考えていきましょう。vol.1『収納スペースを考える前に』では、自分の『生活動線』『好きなスタイル』『今あるモノに向き合う』の3つを再確認することからスタートしてみましょう。
自分の生活動線を知る
365LIFEで紹介している施工事例を見ていくと、『〇LDK』の概念に当てはまらない間取りが見られるようにになってきました。型にはまった間取りといえば、リビングにソファとテーブルを、ダイニングにダイニングテーブルを、キッチンがあり、子供部屋に机とベットを、寝室にクローゼットを・・・というような具合でしょうか。みんなが同じ価値観を持ち、同じ暮らしを豊かと感じる時代には、このような画一化は、たしかに効率的で便利な面もあったと思います。しかし、価値観やライフスタイルの変化によって、生活動線にも変化が出てきました。家事動線をスムーズにしたり、ファミリー(共有)スペースを有効的に取り入れた間取りが見られるようになってきています。家事スペース、土間収納、ファミリークローゼットなど新しい収納スペースが次々と提案されてきています。自分の生活動線を確認することで収納スペースの位置や大きさが見えてきます。
自分の好きなスタイル
アウトドア、サーフィン、バイク、YOGA、クッキング、ポタリング・・・など暮らしの中にたくさんの楽しみを持っている方が増えています。もしくわ、これから始めようと思っている方もいるのではないでしょうか。いざスタートすると”道具”が必要になります。”道具”を収納することを考えていきましょう。”道具”を使いやすい状態にしていくことがポイントです。また同じ場所にセットにすることでモノの重複を防ぐ効果があります。さて、収納には、「見せる収納」と「見せない収納」があります。自転車は、土間にポンっと置くだけでインテリアとして空間を楽しませてくれます。壁にシェルフを置くだけでペンチやハンマーなどの道具を飾るのもおしゃれに見えます。またキッチンでもフライパンを大・中・小に並べるだけでオシャレなキッチンになりますね。反対に扉をつけて隠して収納するとスッキリした空間になります。”道具”の量、サイズ(幅、高さ)を確認するこで収納スペースの大きさが見えてくると思います。
今あるモノと向き合う
1年以上つかっていないモノってありますか?「もったいなくて捨てられない」「いつか使う」という気持ちが邪魔してなかなか捨てられない、そんな経験たくさんあると思います。モノを手に入れることは簡単だけど、モノを減らすことは難しいです。”断捨離”や”シンプルに暮らそう”と思っている方がたくさん増えてきています。また、”ミニマリスト”といった言葉も聞くようになりました。このことから、モノを単に切り捨てるのではなく、必要なモノと暮らすという考え方からモノと向き合うようになってきています。自分が所有しているものを再度確認してみましょう。本当に必要なモノかどうか、そこからスタートしてみましょう。自分の所有物を知ることで、収納スペースの容量や位置が必ず決まってきます。
収納を考える前に現状を知ることからスタート!
VOL.1の収納スペースを考える前に、自分の現状を知るということでしたがどうでしたか?間取を考える上で収納スペースは、かなりウェイトを占めます。モノとヒトの関係性がとても重要になってきます。生活動線、モノの現状把握を行うことで自分にあった収納方法が見つかるはずです。シンプルで使いやすい収納で充実した日々を送りたいですね!